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mpapa63のこだわり生活
 趣味の工作から、大好きな映画の紹介までお伝えしていきたいです。
本文と見返しを貼った所で表紙を用意します。

私がよく使うのはレザックという皮シボのような模様が入った、少し厚めの紙です。
表面に凹凸があるのでレーザープリンタだと、トナーがのらない所ができます。

サイズは下図を参考にしてください。
A5サイズ(148×210ミリ)×2プラス背巾分10ミリに、周囲3ミリの余白を足します。
ぴったりにすると、ずれたときに見栄えが悪くなります。貼った後で切り落とします。

表紙サイズ

それでは前回からの続きの動画を見てください。
長くなるので2回に分けていますが、一気に完成まで行きます。



見返しの小口側と表紙の小口側を10ミリぐらいしか糊付けしないのは、開いたときに
遊びを持たせる為です。べったり糊付けするときれいに開きにくくなります。



以上の手順で並製本の本が出来上がります。

もちろん長期保存するものや頻繁に開閉するようなものは、プロの業者に
依頼されることをお勧めします。

しかし乾燥時間を除いて、実質作業は30分ぐらいで自作の本が出来上がります。
この作業をした後は、書店に並んでいる本の見方が少し変わるかもしれませんよ。

チャンスがあったら挑戦してみてください。
手づくり製本器で本づくり-3
しっかり乾燥したら(手で触ってもつかないぐらい)、上質紙でも書籍用紙でも
よいので巾30ミリに切った背当て用紙を用意します。

もう一度背の部分にボンドを塗って、背当て用紙をほぼ中心になるように貼ります。
またしっかり乾燥させます。

乾燥したら背当て用紙にボンドを塗って、見返しを貼って行きます。
見返しは表紙側と裏表紙側の両面に貼ります。
ボンドを塗る時、本文側にも下から5ミリ~7ミリぐらい塗ります。
この見返しは、本文と表紙のつなぎと補強になります。

見返しは本文より厚い用紙が必要です。私は色上質の特厚口を使いました。
色は好みで選んでください。A4の用紙を半分に折ります。

では、また動画をご覧ください。(約6分)



この続きは次回に。
手づくり製本器で本づくり-2
いよいよ手づくり製本器を使って、本づくりをやってみましょう。

文章で説明するより動画を見ていただいたほうが分かりやすいので、以前DVDにした
動画をYouTubeにアップロードしてそれを貼りつけてみました。(約5分)



約200ページの本になるよう100枚の用紙をセットしました。
動画の中ではサンプルとして14ページ分をプリントして、残りは白紙の状態です。

動画では鋸目を入れる時、手で持って作業していますが、なるべくバイス(万力)等で
挟んで作業してください。つるっと滑ってけがをします。
動画の中では約1mmの深さに鋸目を入れると説明していますが、出来たら2mmぐらい
まで入れてください。そのほうがボンドがしっかり鋸目に入って接着度が増します。

しっかりしたテーブルの上で、カッティングボードなどを敷いて作業してください。
何度も練習して撮影したのですが、改めて見ると結構まごまごしていますね。ハハハ

この続きは次回に。
手づくり製本器で本づくり-1
例年にない仕事が次々に舞い込んで、一つ終わったら抜け殻状態になり
次が終わったらまた抜け殻状態になりが重なって、気がついたらいつの間にか
前回更新から3ヶ月が過ぎていました。

間が開いてしまいましたが、手作り製本器で本づくりを始めたいと思います。

この装置はA5版縦組み小説または自分史を、市販の小説とほぼ同じ形で仕上げようと、
考えて作りました。

一般に市販されている小説は、四六判(127ミリ×188ミリ)というサイズが大変多いのですが、
市販のプリンターには四六判という用紙設定がありません。
また小説等の場合、自動両面印刷ができるプリンターで印刷するのが理想的ですが、
両面印刷ができる最小サイズは殆どの機種でA5サイズです。

少しプリンターにも触れておきます。理想はレーザープリンターですが、最近ではエプソンも
キャノンも安価なインクジェットプリンターで自動両面印刷ができる機種が現れてきました。
新たに購入される場合は、なるべく顔料インクを使った機種を選びましょう。

染料インクは写真用紙にプリントするには最適ですが、薄い用紙に両面印刷しますと裏写り
して見苦しくなります。

以前にも触れましたが、市販の小説などによく利用される「書籍用紙」は共用型の用紙で
レーザープリンターにもインクジェットプリンターにも使えます。顔料インクのプリンターでは
ほとんど裏写りしません。


では製本器で本を作るための手順を説明していきます。

前回の説明で、板の切り出しと組み立て図までは載せましたが、もう少し手を加えましょう。

下図のように当て板と押さえ板の上部に、マジックペン等で10ミリ刻みで印を入れていきます。
これは挟んだ用紙にノコで切れ目を入れるときの目安になります。切れ目を入れることで
接着剤がしっかりついて、用紙がバラけるのを防いでくれます。

鋸目の位置

こちらは用紙を挟んだ状態を横から見た図です。両面印刷200ページの本で、厚みは
約1センチです。

用紙のセット

製本器より約3ミリ用紙が上に出るようになります。これによりノコで切れ目を入れても
装置に傷がつくのを防ぐことが出来ます。

次の図は縦組み小説のページ構成です。出版社によっては多少の違いがあるかも
しれませんが、ほとんどこのような構成になっています。
お手持ちの小説などがありましたら、中身をご確認ください。

縦組みページ構成

この続きは次回に。



簡単手づくり製本機で本づくり
先日、孫の家庭訪問に備えて、山積みになっていたコピー用紙を整理し、何年も前の
資料も整理していたら、懐かしいものが出てきました。

2年前に作ってオークションに出品したものですが、思ったほどの反響がなかったので
がっかりしてお蔵入りさせていた手づくり製本器です。

手づくり製本器

A5サイズ用で、ご覧のとおり非常にシンプルなものです。
厚さ13ミリ、巾150ミリ、長さ900ミリの桐集成材と50ミリサイズの万力が2個
あれば出来ます。
費用も集成材が400円ぐらい、万力が300円×2ぐらいで約千円あれば出来ます。

手づくり製本器セット

日曜大工が好きな、ちょっと器用な人なら1時間もあれば作れると思います。
興味のある人は挑戦してみてください。

板の切り出しは①210×145が2枚(1枚は押さえ板に使います)
②223×45が1枚、③145×45が1枚(単位はミリ)
参考までに簡単な図を載せておきます。

裁断寸法図

他には印刷に必要な紙、糊付けの木工ボンド、刷毛(使いふるしの歯ブラシで可)
背に切込みを入れるための金鋸の刃、表紙用紙に折り目を入れるヘラなど。

文字中心の本づくりだったら書籍用紙という、ややクリーム色の用紙を使ってみましょう。
書店に並ぶ小説の多くはこの用紙で印刷しています。

次回から何回かに分けて、作り方の説明をしますのでお楽しみに。
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